看護師としてハーランの世話をしていたマルタが、意図せずハーランに注射する鎮痛剤をモルヒネと間違えたことが原因。
警察の捜査や集まった親族で屋敷へ帰るのが得策でなかった為、ランサムは、確実に人気が無くなる葬儀の日にハーランの書斎に戻り薬瓶の中身を再びすり替えました。
ミステリー定番の犯人は誰なのか、という種明かしは終盤ではなく、物語の中盤でわかってしまうことから、「ナイブズアウト 」はトリックや犯人を当てるという事に重きをおいていません。
こうして殺人の自白を得ることができましたが、ヒューは飾ってあったナイフでマルタを刺そうとし、刃の引っ込むおもちゃだったことで助かったマルタ。
こんなにミステリー作品が話題騒然になるとは思ってもなかったです。
ここに透けて見えるのは、元々自分たちがイギリスから移民としてやって来て自分たちの国だと主張し、先住民を虐げて建国されたアメリカが、今南米からの移民に強硬姿勢を貫いている点です。
そして、ある日、酔っ払った彼を解放する中で、致死量のモルヒネを打ってしまう。
「どうせ間に合わない」と。
亡くなった長男の妻ジョニ(ト二・コレット)は、娘のメグ(キャサリン・ラングフォード)の学費を二重にせしめて自分の懐に入れていたことがばれて、もうこれが最後の小切手だよと宣言されていました。
自分の死を厭わずに守ろうとしてくれたこともあり、マルタは必死に嘘を貫き通したわけです。
言われたとおりに行動したマルタを疑うものは誰一人いません。
ランサムは何か裏があるかのように笑っているし……。 そうして彼は、ウルグアイ移民であり、その生まれた環境の逆境を必死に跳ね返して強く生きてきた マルタに遺産を相続しようと決断するのです。 ですから、このタイトルは屋敷にいた誰かが作家のハーランを殺害したこと自体を指すものでもあるのではないでしょうか。
8エリオット警部補は自殺と考えており、横に ワグナー巡査を立たせています。
ハーランの世話をしている。
しかし、自殺ではないと考えている男がひとり。 彼は1965年の「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐や、2012年「12モンキーズ」のゴリンズ博士など、舞台やミュージカルだけでなく、映画でも多くの名作に出演しています。 本作『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』も個性は明確です。
14ラストには、お土産としてインパクト抜群のナイフの椅子のナイフが全部おもちゃだったという茶番を、マルタのゲロ特性と合体させて抱腹絶倒の笑いへと昇華させているのだ。
屋敷の構造自体もハーランが一番最上階に暮らしていて、そこから年功序列で下がってきます。
最後にものを言ったのは、真実と偽物を見極める眼だった、と。
『ナイブズ・アウト』考察まとめ 超王道の洋館殺人事件ミステリー。
アカデミー賞脚本賞ノミネートにふさわしい素晴らしい作品でした。 85歳をむかえるため、誕生パーティーを開催することになりました。
3リンダの息子ランサム(クリス・エヴァンス)は放蕩息子で、葬儀にも参列しませんでした。
脅迫状をメールで受け取ったマルタは指示通りの住所へ向かいます。